#レポート

売薬さんが生んだ豊かな文化・産業と未来を学ぶ/体験レポート

投稿者名

村林 伶音 さん

受講講座

乗り物王国とやまの舞台裏を見学!

レポート

<講座を通じて学んだこと・感じたこと>
" 私は、3日間で薬に関するいろいろな場所の見学や体験をして、たくさんのことを学びました。その中で、とくに3つ心に残っていることがあります。
 一つ目は、3日目に行った富山大学薬草園です。ふだんの生活で目にすることのある柿や朝顔、トウガラシなども薬になるということを知り、びっくりしました。また、食べたら甘い味のする「ステビア」という葉っぱを実際に食べて、植物にはいろいろな味がするものがあることを知りました。さらに、植物の毒も少し使えば薬になるということを教えてもらいました。
 最後に見た彼岸花(曼殊沙華)に、赤と白とピンクのものがありました。私は、「鬼滅の刃」で青い彼岸花のことを知っていたので、「青い彼岸花はありますか」と質問しました。すると、「青い彼岸花というのは実際にはない」ということと「植物の青い色は珍しい」ということを薬草園の先生に教えてもらいました。薬草園の見学の時間がかぎられていて、まだ見たいと思っていたら、平日の昼間に自由に見学できることを知り、またゆっくり薬草園の見学をして、どんなものが薬になるのか知りたいと思いました。
 二つ目は、薬に関わる仕事にはたくさんの種類があるということです。1日目のバスの中で、「薬に関わる仕事にはいろいろな種類のものがある」と聞き、どんな仕事があるのかなと、思いました。薬を作る仕事だけでなく、薬を包む紙を作る仕事や苦い薬を飲みやすくするためにあめを作る仕事があることを知りました。また、薬を売る仕事には、薬を売るお店だけでなく、売薬さんといって、全国に薬を売り歩く仕事があることを知りました。さらに、3日目の富山大学薬学部の見学で、新しい薬をつくる研究をする仕事があることも分かりました。
 三つ目は、薬になるものにはいろいろな種類があるということです。3日目の富山大学民族薬物資料館の見学で、木の皮や実、葉、根、花、きのこ、化石、虫、動物の角や内臓など、たくさんのものが展示されていて、それが薬になると聞いてびっくりしました。また、同じ種類のシナモン(桂皮)でも、採れる国によって、香りの強さや効き目が違うということも知りました。漢方薬についても教えてもらいました。漢方薬をつくるときに、一種類だけでなく、症状に合わせて違う種類のものを混ぜると違う薬になることを教えてもらいました。漢方薬はふつうの薬のように水で飲むのではなく、お湯に溶かして飲むのが効果があることも教えてもらいました。
 私は、最初富山が薬で有名だということを知りませんでした。今回、この講座で、富山の薬の歴史や産業について学んだり体験したりして、「富山の薬」について、友達など知らない人に伝えていきたいと思います。 

<あなたが感じる富山市の魅力について>
 富山市は、山や川などの自然が多く、昔ながらの場所が残っているところがいいと思います。空が広く、景色がきれいだと思います。あまり町がぎやか過ぎず、人がゆったり過ごせるところが素敵だと思います。

20年後の
自分へ

富山の薬が、化学的なものでなく自然のものをつかってさらに進化していて、その薬を使いながら、みんな健康に元気で生活していてほしいです。
 町の開発があまり進まないで、富山市の自然や、きれいな山々が見える景色が残されているといいです。
 28歳の私は、そんな富山市で、自分で育てた野菜や富山市の食材を使ったレストランをやって、周りの人たちを健康で笑顔で幸せにしていてほしいです。